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2006年1月27日 (金)

愛しのチロ

愛しのチロ

獣になって生きるのだ……!

著者:荒木経惟
価格: ¥945(税込)
出版社: 平凡社

 アラーキーの写真集は数冊持っているが、実は僕は彼の「天才」ぶりっていうのがよくわかっていない。もっと言うと、なぜだかアラーキーの写真を見るのを避けているような気もする。一部の植物の写真の中には大好きな写真もあるんだけど……。

 『愛しのチロ』。猫嫌いだったアラーキーがチロと出会い、猫好き(チロ好き?)になり、溺愛する日々を撮影したモノクロ写真集。

 スレンダーなチロとアラーキーそしてアラーキー夫人との、2人と1匹の距離感と濃密な空気が伝わってくる写真がいい。チロはいつも無防備で、夜遊びし、行方不明になり、汚れて帰宅し、仕事の邪魔をする……。時々挿入されるアラーキーの手書き原稿も味わい深い。

 野良猫と交尾し中絶避妊されたチロ。
 室内で雀やヤモリに喰らいつくチロ。
 人間の都合と隠し切れない獣の本性。
文字にすると一見ショッキングだが、写真のチロは本当にいい表情をしている。大袈
裟でなく「生きる歓び」に満ち溢れているチロの表情。それはつまりアラーキーがチ
ロの全てを受け入れているということだ。

読み終えた時、アラーキーはチロに自分自身を重ねていたのでは? と思った。

(URAEVO)


  

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