2006年2月10日 (金)
ふわふわ
猫に魅了され続ける理由。
著者:村上春樹 安西水丸
価格: ¥420(税込)
出版社: 講談社
もはや国民的作家の村上春樹。その村上は猫好きで、つい先日も『ポテトスープが大好きな猫』という絵本を翻訳し、発売されたばかり。
本書は猫に対する村上の気持ちを綴ったエッセイ(と言うよりは、独白と言った方が正確なような気がする)に、安西水丸のイラストが挿入されている一冊。
淡々と続くおなじみの村上ならではの文体とリズム。この文体とリズムそのもの自体が、猫とまったりした心地よい時間を過ごしているような錯覚を覚えさせて心地いい。
僕は「なぜ猫が好きなんだろう?」とよく考える。よく考えるが、それはやっぱりわからないことで、いつも途中で考えるのをやめてしまう(あるいは、いつの間にか考えていたことを忘れてしまう)。
「目を閉じて、あらゆる考えごとを頭から追いはらって、まるでぼく自身が猫の一部になったような気持ちで、猫の毛のにおいをかぐのだ」
この一節に、「僕が猫に魅了され続ける」理由が明確に言い表されている。
僕は特に村上ファンではないのだが、この一節を読んだ時、「ありがとう! 村上春樹!!」とひとり興奮してしまった。
(URA EVO)
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