2006年7月 6日 (木)
チャペックの犬と猫のお話

う〜ん。う〜ん。う〜ん。
価格: �550(税込)
出版社:河出書房新社
著者:カレル・チャペック
訳者:石川達夫
「犬と猫のお話」というタイトルですが、犬90%、猫10%くらいの割合で、猫が登場するのは後半部分のほんのわずか。「猫に関した話が読みたい!」っていう人には、まずこの分量が物足りないかもしれないですね。
チャペックって知ってますか? 僕は恥ずかしながら知りませんでしたが、解説のなだいなだ氏によると、チャペックという作家はチェコを代表する国民的作家で、チェコの老若男女から愛されているそうです。その理由はチャペックの作家活動だけでなく、第二次世界大戦直前の頃の彼の行動がチェコの国民に希望を与えたからだそうです。興味ある人は調べてみるといいかもしれません。
で、本書ですが……猫に関する記述が少ないのは構わないのですが、随所で不快になる記述が目に付き、楽しむことができなかったというのが僕の本音です。読後は本書自体よりもチャペックの人生そのものに興味を持ちました。それくらい本書の内容は、僕には印象の薄いものでした。
翻訳本って、いろんな意味で難しいですねぇ。
(URA EVO)
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