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2007年1月 5日 (金)

空飛び猫

空飛び猫

ゲド戦記の作者に学ぶ、人生の深いお話

価格:¥730(税込)
出版社:講談社
著者:アーシュラ・K. ル・グウィン
翻訳:村上 春樹

ゲド戦記の「アーシュラ・K・ル=グイン」作、「村上春樹」訳。こんな素敵な作家の組み合わせが実現した本があるなんて今まで知りませんでした。

主人公は4匹の羽根の生えた(!)子猫たち。親元を離れ、いろんな動物や人間に出会いながら幸せな居場所を求めて旅をする話。挿絵も美しく、短いお話なので、絵本のジャンルに入るのかも。ただ、ホンワカした内容というよりは、奇異の目に晒されたり、傷つけられたり、痩せ細ったり…ヘビーな逆境にさらされるシリアスな内容です。

淡々と進む物語ですが、ひとつひとつの文面に、文面以上のメッセージが含まれている深い深いお話。きっと、子供が受け取る印象と大人が受け取る印象は違うんじゃないかな?『自分とは違う考えを持った“他者”を受け入れることの大切さ』そんなものを考えさせられた気がします。シリーズものなので、続編も是非読みたいっ!

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