2008年9月29日 (月)
夏への扉

猫SFなんてジャンルがあったのか…
著者:ロバート・A・ハインライン
価格:¥756(税別)
出版社:早川書房
「SF者ってさあ/大概猫に…/ピートって名前/つけるよな」と『今日の早川さん2』で指摘される原因になっているのが、この『夏への扉』。猫SFというジャンル(?)の元祖だそうです。本の冒頭にいきなり「世のなべての猫好きに/この本を捧げる」とあるくらい。
主人公の猫への溺愛振りが面白いです。主人公は、屁理屈をこねて猫のピートをレストランに入れたがるほど溺愛しているのですが、婚約者に裏切られた腹いせにピートと一緒に冷凍睡眠(コールドスリープ)しようとして、すべてを失ってしまう羽目に。こうして失ったものを取り戻そうとする、というのが基本のストーリー。
取り戻そうとしているものは、いろいろとあるのですが、もっとも取り戻したいと願っているのがピートだったりするところが、猫SF。序盤で姿を消してしまったピートがどうなったのかなどの疑問が氷解していくクライマックスが見物です。
ちなみにこの小説では、猫が嫌いな人は悪人です。
(加藤)
小説 | 固定リンク | コメント (2) | トラックバック (1)
コメント
ハインラインは猫好きで有名ですね。
(SF作家&SF好きは何故か猫好き多い!!!)
歌にもなっている「夏への扉」、さすが山下達郎さん!
私の大大大好きなこの名作が紹介されて、
感激感激=^エ^=
"ウルボロスサークル"にも壁を抜けて平行宇宙へ行き来するピクセルって猫さん大活躍。
是非、いつかこの場に紹介してくださいませ!
投稿: 銀次郎と鈴 | 2008/09/30 7:19:57
この本、大好きなんです~(*^^*)
紹介されて嬉しい♪
ジンジャーエール好きな猫ピートがいい味出していて、SFだけど爽やかな物語ですよね。
また読みたくなって、本棚から出してきちゃいました~^^
投稿: きんちょー | 2008/10/07 19:58:34