メニュー

  • コミック
  • エッセイ
  • 小説
  • 写真集
  • 絵本
  • DVD
  • その他

トラックバック

« 毛むくのプンク | トップページ | くるねこ丼 »

2009年10月15日 (木)

猫の品格

猫の品格

読むには覚悟が必要です

著者:青木るえか

定価:¥777
出版社:文藝春秋



「ほんとうの猫好きは、貧乏でうすぎたないなりをし、しょぼくれた性格」「本当に猫が好きな人は、見た目がさえない」とは、著者・青木るえかの言葉。猫を飼うということは、美しい生活とは無縁になることらしいのです。まぁ分からなくもないですが、でも私は生活空間は快適でありたいしオシャレだってしたい。そんな私は愛猫家失格なのだろうか。

そもそも「愛猫家」という呼び名がそもそもの間違いで、著者は“猫が勝手に来ちゃうんだ”というスタンスであるため「猫飼い家」と自分のことを名乗ります。
猫に取り憑かれて変わる人生というものは、「愛猫家」なんて言葉でくくれるほど生ぬるいものじゃない!そうガツンガツンと言われているようで、ちょっとダウナーになってしまいました。

でもここまで彼女が言ってのけるのも、22歳(人間でいうところの104歳)になる昭和生まれの老猫との壮絶な看病の日々があるゆえ。治療費に数十万円費やし、夜中は2時間おきに起こされ、歯槽膿漏に悩まされる。まさに猫まみれの毎日。
我が家の猫たちももう立派なお婆ちゃん猫。明日は我が身だと、身につまされました。

さらなる読みどころは、世界の有名猫をズバズバと批評している第四章。かなり毒舌なのですが、確かにっ!と感嘆したのが『グーグーだって猫である』は、小泉今日子よりも中森明菜のほうが適役だという意見。キョンキョン演じるほっこり系の麻子も良いけど、「猫の群れに囲まれて魔女のように暮らす」明菜演じる麻子も観てみたい!


(竹田)

amazon.co.jpで買う

エッセイ | | コメント (0) | トラックバック (0)

トラックバック



この記事へのトラックバック一覧です:
猫の品格:

コメント

コメント書く