2010年11月18日 (木)
ハートのしっぽ

猫仙人に会いたくなる一冊
著者:岩合光昭
定価:¥1,470(税込)
出版社:小学館
動物写真家として有名な岩合光昭さんが、宮城県田代島の野生の猫たちを追った写真集。この田代島は“ネコ島”として有名だそうで、野良猫がありのまま生活できる夢のような場所。島民たちとの、決して寄り添いすぎずそれでいて突き放されすぎない、絶妙な距離感が伝わってくる一冊です。
この写真集を見るまで、島の猫というと「魚を狙う悪者」といったレッテルを貼られ、小さな島国では肩身の狭い生活をしているのではないだろうか?と思っていました。しかしこの写真集に登場する猫たちはみんなフクフクとふっくらしていて、毛並みも良。警戒心のない無防備なポーズは、この島で猫たちが歓迎されている証に見えます。こんな友好関係もあるんだなぁ。
表紙のハート型しっぽの猫も素敵なのですが、もっとも心を奪われた猫が、写真集の中盤あたりに出てくるライオンのように毛をしっかりと蓄えた黒猫。目を閉じた神々しい立ち姿は、猫仙人(仙猫?)のよう。一目でハートを鷲掴みにされました!彼女を慕うように周りに寄り添う猫たちもまた素敵。彼女、彼らの間でどんな会話が交わされているのか想像するだけで微笑ましくなる一冊です。
(竹田)
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コメント
オイラもお勧めです(笑)!
投稿: ねこ太郎 | 2010/11/18 18:55:36
あ、噂のねこ太郎さんだっ!
ファンですっ!!
ワタシもこの本はお勧めです!
ペットじゃなくて共存って感じがすごくイイッ
投稿: ゆっこ | 2010/11/19 9:51:19
ねこ太郎さん、ゆっこさん、
コメントありがとうございます。
猫と島民の共存、いいですよねー。
こういう本を読むと、日本もまだまだ捨てたもんじゃない!と思います。
投稿: 竹田むつこ | 2010/12/07 14:57:46